賠償責任保険ってどんな保険?

「火災保険の証券に賠償責任って書いてあるのですが、これは何ですか?」と、自営業のAさん。日常の生活で他人に迷惑をかけることもあるかも、と心配しているようです。それだけでなく、Aさんは自営業なので仕事上でのトラブルも心配しているため、賠償責任という文字に目がとまったようです。この火災保険に付いている賠償責任特約で何を補償してくれるのでしょうか。

個人賠償責任保険で補償されるケースは?

この火災保険の証券に書いてあったのは「個人賠償責任保険」。偶然な事故で他人にケガをさせたり、他人のものを壊してしまったりしたとき、通常は法律上その迷惑をかけた人に対し損害を賠償する責任を持ちます。この損害に対して保険金が支払われる保険が「個人賠償責任保険」です。例えば、下記のようなケースで保険金が支払われます。

■ 飼い犬を散歩させていたときに、突然通行人に噛みついてケガをさせてしまった。
■ 自転車に乗っていて交差点をスピードを出したまま横切ろうとして通行人に衝突、大ケガをさせてしまった。
■ 友人から借りたデジタルカメラを誤って落とし壊してしまった。
■ 友人の家に家族で遊びに行くと、自分の子どもが誤って高価なつぼを壊してしまった。

このように、個人賠償責任保険で保険金が支払われるのは、日常生活で起きたものに限られるので注意しましょう。つまり、Aさんが仕事上で問題が起きても補償はされません。もしも、仕事上の問題を補償してもらおうとするのならば、これ以外に専用の保険に加入する必要があります。

たとえば、建設業者等が作業遂行中に他人に追わせた身体傷害や財物損壊などは請負業者賠償責任保険、ホテルのクロークで預かった衣服などを紛失してしまった場合は受託者賠償責任保険、といった具合で内容に応じた保険があります。

家族も補償の対象になる?

「仕事上の補償は難しそうだけど、個人だけでも加入しているのはありがたい。家族も同じ保険に加入できますか?」とAさん。個人賠償責任保険に加入すれば、配偶者や同居の親族も補償の対象になります。Aさんには地方の大学に通うために下宿している息子さんもいますが、未婚であればこの息子さんも対象になります。つまり、家族のために別の契約をする必要はありません。

特約加入で大きな安心を!

個人賠償責任保険には大手企業の方であれば団体保険で加入できるかもしれません。一般の方であれば一部単独の保険も売っていますが、多くの方は火災保険や傷害保険といった損害保険の特約として加入します。ですから、Aさんのように知らないうちに加入していたというケースもよく見られます。

契約をする前に、家にある保険証券をチェックしてみましょう。もしも、すでに加入している契約があれば、その分ムダになるので注意しましょう。また、チェックをしても、特約がついていないこともあるでしょう。保険料は月数十~数百円程度であることがほとんどです。これを機会に、万一の場合を考えて、加入しておくと安心できる個人賠償責任保険を付けてみてはいかがでしょうか。

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