火災保険を入り直した方がいい

10年前にマンションを購入したAさん。旧住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)で住宅ローンを借りました。当初は金利も2%台で低かったのですが、11年目からは4%に跳ね上がる予定です。購入当時は給料が上がるだろうと思っていましたが、この10年間ほとんど横ばい。低金利のローンも出ているようなので、住宅ローンの借り換えを検討しています。そのときに気になったのが、住宅ローンを借りるときに契約した火災保険。ローンの借り換えを機会に入り直した方がいいのでしょうか。
住宅総合保険とほぼ同内容の保険で割安

住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)から住宅ローンを借りるときには、原則として融資を受けた建物に対して特約火災保険をかけることになっています。Aさんの加入した特約火災保険には質権が設定され、火災などの損害を受けたときにはローンの返済に優先的に充てられることがあります。

基本的に住宅ローンの返済のために加入する火災保険ですから、補償が不足していると考えている人も多いようです。特約火災保険の補償の種類は次の9つで一般の住宅総合保険とほぼ同内容になっており、主な補償はそろっています。また、保険金額に関しても、一般の住宅総合保険と同等の保険金額でかけられますので、補償内容に不足はなさそうです。

<特約火災保険の補償内容>
1.火災

2.落雷

3.破裂?爆発
4.建物外部からの物体の落下、飛来、衝突または倒壊

5.給排水設備に生じた事故または他人の戸室で生じた事故による漏水、放水またはいっ水(水があふれることをいいます)による水濡れ(みずぬれ)損害(他人の戸室への損害賠償は対象となりません)

6.騒擾(そうじょう)?集団行動等に伴う暴力行為
7.風災?雹災(ひょうさい)?雪災によるもので20万円以上の損害が出た場合

8.盗難によって建物に生じた盗取?損傷または汚損

9.水災による損害で次のいずれかに該当する場合
(イ)建物に保険価額の30%以上の損害を受けた場合
(ロ)床上浸水による損害で損害の程度が建物の保険価額の15%以上30%未満の場合
(ハ)床上浸水による損害で損害の程度が建物の保険価額の15%未満の場合
※このほか費用保険金が払われる場合があります。
一方で、保険料は団体保険のようなものなので、一般の住宅総合火災保険よりもかなり割り引きがきいており、30%程度は安くなっているようです。それを考えると、特約火災保険は掛け替えずに継続した方がメリットがありそうです。
家財は補償されない

ただし、特約火災保険は建物に対してしか掛けることができません。家財の補償が欲しければ一般の火災保険に別に加入する必要があります。家財のみでは火災保険に加入できないと勘違いしている人も多いのですが、ほとんどの損害保険会社で家財のみのプランがあります。
地震保険に入るなら

また、特約火災保険だけでは地震などによる損害が補償されません。別に地震保険に加入する必要があります。地震保険は火災保険につけることになっています。地震保険に加入していない人は、特約火災保険の窓口に連絡し特約地震保険に加入する手続きを取りましょう。

特約地震保険は特約火災保険同様に建物のみの補償です。もしも、家財にも地震保険をかけたいならば、一般の火災保険の家財のみプランに加入した上で、地震保険にも加入しましょう。
借り換え後も継続は可能

特約火災保険は住宅ローンを借り換えても、満期までは継続することが可能です。Aさんの加入している特約火災保険の保険期間は30年ですから、このまま継続することにしました。

Aさんが住んでいるのはマンションなので、地震が来ても建物が倒れることはないと考えているようです。どちらかというと、家財が心配とのこと。結局、Aさんは借り換え後も特約火災保険は継続し、新たに家財の火災保険と地震保険にも加入することを検討することになりました。

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