「海外旅行保険」の基礎知識

海外旅行をするとなれば、準備するところから楽しいですよね。現地の情報を集めようとネットを眺めていたら、気づくと何時間も経っていた…なんて人もいるのでは。

しかし、どんなに気をつけていても、思わぬケガをしたり、事件に巻き込まれることがないとは限りません。そんなとき、強い味方になってくれるのが海外旅行保険です。

そこで、さまざまな保険の相談にのってくれる「ほけんの窓口」さんに突撃!ファイナンシャルプランナーの資格を持つ谷林孝信さん(以下、谷林さん)に、海外旅行保険の基礎知識から選びかたのポイントまでお話をうかがいました。

「保険ってよくわからないし…」「クレジットカードについてるでしょ」とおざなりにしていると、もしものときに大変な思いをするのは自分ですよ。備えあれば憂いなし。出国前に知っておきたい情報が満載です!

そもそも海外旅行保険とは?

海外旅行保険と言われてイメージするのは、旅行先での思わぬトラブルや事故。しかし意外なことに、出国前や帰国後…つまり日本にいる間でも補償されるんです。

谷林さん「海外旅行の目的をもって自宅を出発してから、旅行を経て、自宅に帰るまでが海外旅行保険の保険期間になります。日本国内で何かあったときでも、旅行開始前に申込みをしていれば補償されます」
ただし、空港にあるデスクで申し込む場合は、期間はその空港から帰宅までになるので、空港までの道のりで不慮の事態が起きたときには補償の対象外となってしまいます。せっかく加入するのならば、前もって申込みしておくことをおすすめします。

なお、旅行先で感染した病気が帰国後に発症した場合でも、帰国後72時間以内に医師の治療を開始した場合なら対象となる場合もあります。コレラなど、重篤な状態になりうる感染症なら、医師の治療を開始するまでの期間が30日など長めに設定されることが多いようです。

旅行中に発症の原因があるとされる病気のなかには、エコノミー症候群も含まれる場合があります。
意外と知らない、あんなことこんなこと

歯の治療が対象外なんてことも?

海外旅行保険では歯科の治療が対象外であることが多いのも特徴のひとつ。

谷林さん「歯の治療に関しては、出発後に突然…と言ったケースは少ないですし、出発前に検診を受けるなど予防していくことをおすすめします」
商品によっては特約で歯科治療を対象にしているものも。最近そういえば歯医者さんに行ってないなぁ…という人は、出発前に一度診てもらうのが安心といえそうです。

症状悪化の可能性があるものとして、持病をお持ちの方も注意が必要です。保険期間より前に発生した疾病(持病)は、治療費用を補償する特約において補償対象外とする商品もあります。一方で、あらかじめ定めた期間内など条件つきでなら補償対象となる商品も。

会社によってばらつきがありますので、きちんとチェックしましょう。

もし旅行先で医者にかかったら?

同じ治療を受けても、日本では数千円で済むのに対して、海外だと非常に高い金額を請求されるということがあります。

その例として、アメリカがあげられます。日本からの旅行者も多いですが、自由の国のイメージとは裏腹に、その高額な医療費がたびたび取りざたされています。州によっても異なりますが、中には2泊3日の盲腸の手術で200万円を超える請求額になることも。

また、日本では救急車で運ばれても料金を請求されることはありませんが、諸外国では有料のケースも。カナダやオーストラリア、ドイツなどの人気旅行先では、数万円の利用料をとられます。

参考:世界の救急医療事情|トリップアドバイザー
谷林さん「日本と海外とでは、医療事情が全く違います。個人で支払うには大変な額の治療費になる可能性が高いですね」
デジカメやノートパソコンの破損?盗難などは、注意をしていれば起こる可能性は減ります。しかし、環境が大きく変わり疲れも出やすい旅行中に、体調のコントロールをするのは難しいこと。現地の水を少し飲んだだけで、お腹をこわすこともあります。ただでさえ具合が悪いときに、お金の心配までしたくないですよね。

他にも

ホテルでバスタブに溜めようと出していた水が浸水し、高額な損害賠償を請求された
航空会社のミスで荷物が予定通り届かず、思わぬ出費をするはめになった
病院にたどりついたものの、病状を現地の言葉でうまく伝えられずに苦労した
などの事案があります。もし自分の身に起こったら…と思うと、保険への加入が必要なことは言うまでもありません。

クレジットカードの保険で足りる?足りない?

多くのクレジットカードには、海外旅行保険がセットになっています。「これで十分だろうから入らない」という人もいそうですが、これってどうなのでしょう?

谷林さん「まず、保険金が支払われる要件が各社によって異なります。旅費をカード決済することや、過去に一定金額の利用実績があることなど、さまざまなケースがありますので、出発前に一度確認されることをおすすめします」
普段からカードをよく使うという方でも、一度自分の利用実績が条件をクリアしているか見てみるようにしましょう。日常的な買い物で少額の決済ばかりという方は、条件に合致しないかもしれません。

また、補償内容に関しても見ておくべきポイントがあります。

谷林さん「損害の可能性が高い補償が付帯されていないケースがあります。携行品損害についての補償など、補償内容に関しても細かくチェックしておきましょう」
本当に重大な事態になれば助かるかもしれませんが、荷物を盗まれたときや、入院するほどではないけれど病院にかかりたいときなどには、あまり役に立たなかった…という可能性も。事前によくチェックしておきましょう。

ちなみに谷林さんによれば、飛行機の欠航によって生じたホテルのキャンセル料は、カード付帯の保険ではカバーされることが少ないのだそう。内容を自由にカスタマイズできる保険ならばそこで調整するのも手ですが、細かいサポートが足りなさそうであれば、新しく海外旅行保険に入るほうがよさそうです。

選びかたのポイント

各社から海外旅行保険が出ている今、どんな点に気をつけて比較するとよいのでしょうか。

谷林さん「どこに行くかにもよりますが、リスクを想定して内容?金額を決めるようにしましょう。安いプランもあるにはありますが、それだけ範囲が狭くなるので、支払われる可能性も下がるということは念頭に置いておくとよいですね」
不安だからとやみくもに入るのはおすすめできませんし、一方で保険料を安くしようとプランを削りすぎれば、補償範囲も狭くなってしまいます。まずは現地や航空会社?乗り継ぎ地点などの情報収集を行い、どのようなリスクが想定されるのかを書き出してみるのがよさそうです。

多くの人がパンフレットやネットの情報を頼りに、加入する保険を選ぶことになります。見落としがちな点として、下記のような項目も頭に入れておきましょう。

現地からかけても日本語で対応してくれるコールセンターがあるかどうか
保険期間の延長手続きができるか、できる場合はどのような条件?手続きなのか
危険地域に行く、もしくはそのような地域が近い場合、支払われないケースはどのようなものか
保険料の支払い方法はどうなっているか
保険証券が手元に届くのはいつになるのか(仕事など、到着した先で保険証券の提示を求められる可能性があるため)
わからないようであればコールセンターに電話して聞いてみるのが確実です。基本的に海外が不慣れな方、心配なことがある方はご検討されることをオススメします。
準備しすぎることはない

旅行先で予期せぬ事件に巻き込まれたとき、不注意で転んで骨折してしまったときなど、海外旅行保険が役に立つケースはたくさんあります。今まで何も起きなかったからといって、この先も必ず無事に旅行できるとは限りません。

もちろん無事に帰ってくるのが一番ですが、広い世界で何が起こるかは誰にもわかりません。これからは荷造りやガイドブックの読み込みといった準備に、海外旅行保険の手続きを加えてみてはいかがでしょうか?
この情報サイトは概要を説明したものです。
ご契約にあたっては必ず各社商品のパンフレットおよび「重要事項のご説明 契約概要のご説明?注意喚起情報のご説明」をご覧ください。
また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款?特約)」をご用意しておりますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。
ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社にお問合せください。

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